デフレは、賃金を下げ過ぎた経営者の責任か?
◆デフレは、賃金を下げ過ぎた経営者の責任だ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130327/245704/?rt=nocnt
はてぶから回ってきた記事ですが、
はてぶのコメントにも書いた通り、
>デフレは、賃金を下げ過ぎた経営者の責任
というのはやっぱりおかしい。
内容読んでみたらそこまでおかしくないけど
タイトルがやはり煽りすぎというかやっぱりおかしい。
戦争状態が減ったことによるグローバル化やフラット化が原因。デフレは不可避。世界中に安い労働力と物が溢れている。
東西冷戦終結により、戦争状態の国が減ったことによって、アジアで自由経済が進み、いままで富を独占していた、欧米諸国や日本などの先進国から、中国やアジアの国々に富みが移行してる。
今までの偏った富の独占状態から、フラットな競争状態に移行しただけ。製品も労働力も世界的に競争状態になってる。
かつては、アジアの国々は、先進国の競争相手にはならなかったが、世界的な競争が起こっているから、日本も賃金を下げざるを得ないわけで、この流れは、大きな流れで止めることができない。
日本の経営者がどうのこうのという話ではない。
>イノベーションの欠如にある
そもそもイノベーションなんてそんなに簡単に起こせるもんじゃない。日本の高度経済成長は、世界にもう既にある技術の導入によってもたらされたもので、今中国がやっているのも同じこと。新しくイノベーションを起こすのは大変なこと。そんなに簡単にイノベーションは起きない。
>介護や医療など成長分野でのプロダクトイノベーションで経済を引っ張っていく
のは、聞こえはいいけども、口で言うのは簡単。
それをやるのがどれだけ大変か。経済学者の高みの見物感。
内部留保をイノベーションのために使えば、リストラせずに、デフレもしなかったとでもいうのだろうか?
アメリカと欧州は、バンバン印刷機を回してお金刷ってるのに日本は刷ってなかった。だから円高になってたわけで、日本もマネーサプライやりますよとアベノミクスで、やる気を見せたから、円安に推移したわけで。
アメリカは全然インフレ状態。どんどんお金の価値が下がっていく。だからみんな物を買うし、投資もする。
森永卓郎さんがいうような会社の内部留保を崩して、賃金に反映させれば景気が良くなるというのも違う気がするなあ。
資金が有効的に活用されていなかったのは事実だけども、積極投資できていなかったのは、景況感が悪かったからだと思うけどなあ。
景況感が悪いのに積極投資すれば、少し逆風が吹くだけで、足をすくわれるから、まず景況感をよくしてっていうのは間違ってないと思う。